こんにちは。めりです。
2022年に第一子を出産し、子育てをしています。
不育症から新しい命を授かった今年。
正直をいうと出産がひとつのゴールと思っていた私は出産後の母乳に関する知識が全くない状態でした…。
もちろん今でも出産は私にとって確かに一つのゴールでした。
でも、とにかく出産までなんとか辿り着きたい・・!という思いから特に自分自身の体(母乳)のケアについて考えていませんでした。
この記事では私が母乳育児をするにあたって直面したいくつかのお話と対処法、妊娠中にやっておきたかった&知っておきたかったことについてご紹介したいと思います♪
出産〜母乳育児が軌道に乗るまでのできごと(時系列)
まずざっくりと時系列に沿って私の産後でのできごとをご紹介します。
途中経過が一緒!という方の参考に少しでもなれれば・・!と思います。
〜生後5日(退院日)
ミルクメイン+初乳。
母乳は搾乳:出て10ml/回
授乳は嫌がらない状態。
生後5日(退院後の午後)
急に胸が岩のように張る。
泣きながら保冷剤で冷やすことに。
→授乳を完全に拒否!
生後6日〜生後12日
痛みは緩和したものの常に胸が張る。
授乳しようとするたびに泣かれ
精神的につらい状態に。
生後13日
母乳外来へ駆け込む!
マッサージをしてもらい、開いていない乳腺を開通してもらう。
→胸が一時的に柔らかくなり、当日授乳が可能に!
生後13日〜生後21日
母乳外来での授乳が嘘のように
直母拒否が始まる。
→拒否がつらく、搾乳器でひたすら搾乳し授乳させる
生後22日
突然生後5日目と同じく胸が硬くなる。
急遽母乳外来を受診し「母乳分泌過多」かつ「乳腺炎」手前と言われる。
→搾乳をやめ、できるだけ直母での授乳を強く勧められる
生後23日〜生後28日
母乳外来に2〜3回行きマッサージを受ける
→胸が落ち着き、少しずつ授乳が可能に!
一方で「乳腺炎」が怖くなり完全母乳にするか悩み始める。
生後28日〜生後40日
母乳分泌過多を予防するためのハーブティーを取り入れる。
乳腺炎予防に漢方も導入。
1日の8割方が母乳での授乳になる。
生後41日〜現在
保育園入園も考慮し、母乳(8割)+ミルク(2割)の混合栄養で授乳。
〜生後5日(退院日):ミルクメインの授乳
出産した所は母乳推奨の病院でしたが、母体の状態を考えミルクもOKなスタイルがとられていました。
初めから母乳が十分量出る人は少なく、(いらっしゃっても経産婦の方)手で搾乳をして初乳を与えている方が多かった印象です。
私も授乳の練習はしましたが、必要量は絶対出ていなかったのでミルクを規定量あげていました。
生後5日(退院後の午後):初めての胸のうっ滞
このまま「いつか母乳が出るといいな〜」と軽い気持ちで退院しました。
ここまでは母乳に関するトラブルが全くなかったのですが、まさかの退院後1時間で胸が岩のように硬くなり(うっ滞)痛みがひどくなってしまっていました。
まさかのこのタイミングで!と思いましたが、産後胸のトラブルは本当に急に起こります・・・!(1時間〜2時間で急変します)
ここからはいわゆる「直母拒否(胸から直接授乳をさせることを赤ちゃんが嫌がる)」が始まりました。
生後6日〜生後12日:直母拒否&電動搾乳器の導入
胸が硬くなってしまうことで赤ちゃんは哺乳がしづらくなります。
結果的に「直母拒否」が始まり想定外に悩みました。
お腹が空いて泣く以上に授乳中に泣いてしまう我が子….
私も産後のホルモンバランスが悪いのもあってか、かなりショックを受けて毎日泣いていました。
この頃に電動搾乳器を購入し、搾乳を頻回に行ってなんとか母乳の量を増やそうと試みていました。
生後13日:母乳外来へ相談
この時点で母乳を直接あげられたことは1回程度しかなく、完全ミルクでの授乳も視野に入れて母乳外来を受診しました。
結果的に、母乳外来にこの時期のタイミングで行けたことが母乳育児を始めることができた分岐点だと思っています。
諸説ありますが、母乳の分泌を促すためには最初の1ヶ月がとても肝心&搾乳だけでは分泌を増やすには不足する可能性があると母乳外来で言われました。
もし生後0ヶ月時点で母乳の分泌や胸のうっ滞で母乳をあげられていなく悩んでいる方がいらっしゃいましたら、是非母乳外来へ行っていただきたいです・・・!
私のケースでは、うっ滞の原因は「母乳が作られてはいるけど外に出す乳腺が開通していないこと」でした。
母乳のマッサージはインターネットで検索して痛いと聞いていましたが、私はそこまで痛くなかったです。
生後13日〜生後21日:再び直母拒否&搾乳ばかり続ける
母乳外来でマッサージをしてもらった直後、久しぶりに母乳を直接あげることができました。
ですが、残念ながらその日の夜のうちに再び胸が張りはじめ直母拒否が始まっていました。
このころはとにかく授乳の時間が憂鬱で、少しでも泣きそうなそぶりをしていたらすぐに搾乳に切り替えていました。
また、搾乳をできるだけ多く摂れるよう母乳分泌のハーブティーを飲み、20分以上も搾乳していることもありました。
生後22日:乳腺炎一歩手前。母乳分泌過多と指摘される。(搾乳のしすぎ)
母乳育児をやりたいといいつつも、拒否されるのが精神的につらく「搾乳をずっと続けて、それを哺乳瓶で授乳させるだけで十分じゃないか」と思い始めていました。
そんなある日また胸がうっ滞し、仰向け以外の体勢で寝られなくなるほどの痛みが出てしまい母乳外来を再訪問しました。
そんな私に下されたのは「乳腺炎手前」そして「母乳分泌過多」。
赤ちゃんにまんべんなく母乳を吸われないことで起こった乳腺の詰まりと、必要以上量を搾乳しすぎてしまうことから起こってしまう分泌過多が悪化した状態になっていました。
この時点で200ml/回くらい搾乳をしていたのですが、ほぼ(全く)吸われない状態でのこの搾乳量は無謀とのこと…乳腺炎予防のために良かれと思ってやっていたことが裏目に出てしまいました。
母乳外来の先生からは「こうなった以上なんとしても赤ちゃんに吸ってもらって、だめな分だけミルク or 搾乳を足す方向でいきましょう」と言われました。
生後23日〜生後28日:マッサージ→直母での授乳の繰り返し
こうなってしまった私に残っていたのは、乳腺線への恐怖と吸われないことで母乳が出なくなることへの恐怖。
腹をくくって頻回(この6日間だけで3日母乳外来に通いました)にマッサージを受け、柔らかくなった状態で授乳→赤ちゃんに「母乳が直接吸える」ということを覚えてもらうトレーニングを行いました。
本当にありがたいことに、この期間で徐々に直母での授乳回数を増やすことができました…!
正直なところ、母乳を吸ってもらうだけで本当にこの岩みたいな胸が柔らかくなるのか半信半疑でしたが、1日の半分以上の授乳タイミングが直母になったあたりから胸が柔らかくなるのを実感していました。
生後28日〜生後40日:直母拒否が7割方改善。ハーブティーも導入
ここからは直母メインの授乳が始まりましたが、まだ直母を初めてまもないことから不安になり途中でミルクも足していました。(150ml/日くらい)
加えて、母乳外来からは特に言われてはいなかったのですが母乳分泌過多に良いとされるハーブティーも飲み始めてだいぶ落ち着いた状態になれました。
たまに授乳間隔が開いてしまった場合(5時間くらい。ミルクでの授乳を挟んだどきなど)に少し痛む程度の詰まりを経験しましたが、その時は「牛蒡子(ごぼうし)」という漢方を煮出して飲むことで母乳外来に行くことなく対応できました。
牛蒡子を飲んで対処するやり方はあくまで私個人の考えなので、胸の張りでとても不安になったら母乳外来へ行くことをおすすめします。
私の場合、これで無事に安定して母乳での授乳を始めることができました。
妊娠中にやっておいた方がよかったと思ったこと
妊娠中は出産後のことはほぼ考えられていなかった私ですが、今思い返してみて「妊娠中に母乳育児のためにやっておきたかったこと」をまとめてみました。
やっておきたかったこと1:母乳分泌量は生後1ヶ月半までの行動がカギであることを知っておくこと
母乳外来やインターネットの記事で知ったことですが、母乳の分泌量は生後0〜1ヶ月半でどのくらい赤ちゃんに母乳を吸ってもらったかで決まるということです。
私は母乳外来へ行く前までは「いずれ母乳の量も増えるだろう〜」と軽い気持ちでいましたが、私のように胸にトラブルを抱えてしまって〜1ヶ月半までにあまり赤ちゃんに母乳を吸ってもらえる機会がなくなってしまった場合、産後2ヶ月ほどから徐々に母乳分泌量が減っていってしまうとのことでした。
生後0ヶ月の時は、「全く吸ってもらっていないけど、こんなに分泌されているのに…本当かな?」と思っていましたが、最初は赤ちゃんに吸ってもらう/もらわないに関わらず母乳の分泌はされるようです。
そこからいかにキープ/分泌量を増加させていくかはやはり赤ちゃんの吸ってくれる力がカギになるようです。
やっておきたかったこと2:近くの母乳外来を調べておくこと
母乳での授乳を考えているのであれば、おそらく一度はお世話になると思う母乳外来。
ご自身の滞在先の近くに、自分にあった方針(完母でいきたいのか、混合でいきたいのか、もしくは乳腺炎予防のために行きたいのか)での母乳外来があるか確認しておくのがおすすめです。
ちなみに…
私は実は混合栄養で授乳をしたいと思っていたタイプですが、通っている母乳外来が完母の方針だったので少し意見の食い違いがありました…
幸か不幸か今は混合栄養ができるくらい母乳が落ち着いてくれましたが、最初に自分のスタンスと違う母乳外来を選んでしまうと少し大変かもしれません。(ただでさえ産後は疲れているので…)
やっておきたかったこと3:授乳について相談できる人を見つけておくこと
最後の一つは母乳育児をするにあたって相談できる人(悩みを打ち明けられる人)を見つけておくことです。
これは正確なアドバイスを求めるものではなく、とにかく精神的に支えになってくれる人という意味です。
パートナーやご家族の方、おなじ体験をしたご友人でも構いません。
とにかく直母拒否というのはメンタルにものすごくダメージを受けます。
3時間に一度の授乳のたびに上司からパワハラを受けるレベルでのストレスを感じます。
そんな時に「大変だね」「よく頑張っているよ」と話を聞いてくれる方がいらっしゃると気持ちとしてはかなり楽になると思います。
もちろん専門的な対応をしてくれるわけではないので最終的には母乳外来へ行くことが大切だと思いますが、直母拒否をされる自分を肯定してくれる存在はかなり大きいです。
直母がうまくいっていないんだ、と忌憚なく話し合える間柄の人を思い浮かべておくだけでOKです。
産後0ヶ月〜1ヶ月の間にやっておきたかったこと
一方で、産後0ヶ月で「これやっておきたかったな〜」「やっておいてよかったな!」と思うこともご紹介します。
その1:在宅訪問してくれる母乳外来を見つけたこと
こちらは産後0ヶ月でやっておけてよかったと思うことですが、自宅まで助産師さんが訪問してくれるサービスのある母乳外来を見つけられたことです。
いくら母乳での育児がしたいと思っていても、産後数日の間に分泌量維持のために母乳外来へ外出するのは相当ハードルが高いです。
初産にして文句なしの安産!と病院に言われた私ですが、とてもではないですが外出はできませんでした。
というのも、産後数日では
- 会陰切開の痛み
- 悪露
- ホルモンバランスによる恥骨の痛み
がひどく、産前よりも確実に行動範囲が狭まるからです。
生後5日に胸のうっ滞がなければ母乳外来に行く機会を後にしようと思ってしまうくらいには体にダメージが残っているので、最初に相談するのは(可能であれば)在宅訪問可能な母乳外来がおすすめです。
その2:産後0ヶ月のうちに母乳外来で相談できたこと
こちらも「やれてよかった」ということの一つです。
上述の通り、母乳分泌量は産後0ヶ月〜1ヶ月半のうちにどのくらい赤ちゃんに母乳を吸ってもらうかがカギとなるので、産後0ヶ月に母乳トラブルがあって母乳外来に相談できたのは不幸中の幸いでした。
何事もなかったら母乳を吸わせるのもそこそこにのんびりと1ヶ月半を過ごしていたと思います…
(吸わせるの、大変だし…)
もちろん1ヶ月半を過ぎてしまったら絶対に母乳育児できない!というわけではないと思うのですが、早めに母乳育児のプロに相談できる機会があるとのちのち気持ちも楽になるはずなので是非活用したいところです。
その3:搾乳器をいう存在を知っておくべきだった(どんな製品があるか)
最後は直母拒否が起きた時の強い味方、搾乳器の種類についてです。
一般的に搾乳を行うためには
- 手で搾乳(入院中に搾乳する場合はこのパターンが多い)
- 手動搾乳器で搾乳
- 電動搾乳器で搾乳
という方法があります。
私の場合は❶と❸を経験しましたが、結果的には手動搾乳器を試してみてもよかったなと思っています。
❶の手で搾乳するのはかなりの労力が必要で手にもダメージがいきますが、電動搾乳器は自動で母乳の押し出しをしてくれるので分泌量があがり、赤ちゃんがなかなか飲んでくれない時にはとても便利です。
しかし、私のような分泌されすぎてしまう場合に電動搾乳器を使ってしまうと際限なく(力もいらず、胸に当てるだけなので)搾乳できてしまうので注意が必要そうです。
個人的には値段もお手頃で、あくまで母乳育児(赤ちゃんに吸ってもらうこと)を目的とした場合の搾乳は手動搾乳器でもよかったのかな、と思っています。
産後もやることがいっぱい。でも準備すればきっと大丈夫。
あくまで個人の体験談になりますが、以上が母乳育児でやってよかったこと、やっておいたほうがよかったことのまとめになります。
私自身、出産してからここまで母乳に悩まされるとは思ってもいませんでした。
でも悩まずに専門家に相談したり、根気良く授乳を続けていくことで(直母は1日にしてならず、でした…)良い結果が出ることもあるんだな、といったことをご紹介できればと思います。
ご覧いただきありがとうございました♪