こんにちは。めりです。
今回は私が出産時にお世話になった日本医科大武蔵小杉病院の口コミをご紹介したいと思います。
日本医科大 武蔵小杉病院は2021年9月にリニューアルオープンした病院になります。
過去の出産レポでの費用とは異なる点があるので、それについてもご紹介したいと思います!
日本医科大 武蔵小杉病院の魅力〜安心の総合病院〜
日本医科大武蔵小杉病院は神奈川県川崎市にある総合病院で、救命救急センターを有している災害医療拠点病院になります。
2021年9月1日に移転となったためとても綺麗で新しい病院です。
日本医科大武蔵小杉病院での出産を希望した理由
私自身が不育症と診断されており、お世話になっていたクリニック(不妊・不育専門のクリニック)に紹介していただいたのが日本医科大武蔵小杉病院でした。
幸い妊娠中に不育症にまつわるトラブルはありませんでしたが、紹介状を書いていただいてしっかりフォローをしてくれる病院とのことで安心でした。
また、同施設にNICUがあるのもとても魅力的でした。
(不妊・不育)クリニックからの転院はいつ頃?
7-9週ごろの転院を勧められました。
イメージは2回目の心拍確認が終わり、母子手帳をもらう頃です。
ちなみに私は9週で初受診しましたが、その時に母子手帳をまだもらっていませんでした。(※母子手帳がないので妊婦健診の補助券は使えません)
大きな病院ということもあり、分娩予約が早めに埋まってしまうので早めが良いよ!とクリニックの先生に言われた記憶があります。
また、無痛分娩の予約は初診時ではなく、14週になってからでした。(※無痛分娩予約とは別に分娩予約が必要です。)
無痛分娩の日程は経産婦だと38/39週、初産婦だと39週のみだそうで(※2022年4月時点)予約は経産婦の方で結構埋まってしまうこともあるようです…。
蛇足ですが、私(初産婦)の場合は無痛分娩の予約枠が埋まってしまい、自然分娩となりました。
妊娠初期〜日本医科大武蔵小杉病院での受診までの簡単な流れ
詳細 | 場所 | |
妊娠5週 | 不育クリニックにて受診(妊娠検査) | 不育クリニック |
妊娠8週 | 健診・日本医科大への紹介状について説明を受ける→紹介状を依頼 | 不育クリニック |
妊娠9週 | 健診・紹介状受け取り | 不育クリニック |
妊娠9週 | 初回健診(自費) 経膣エコー&カード作成 | 日本医科大 |
妊娠11週 | 通常健診&初回血液検査 | 日本医科大 |
妊娠14週 | 通常健診&無痛分娩予約(予約枠いっぱい) | 日本医科大 |
妊娠15週 | トキソプラズマ検査※1 | 地元のクリニック |
妊娠11週での血液検査で、日本医科大武蔵小杉病院は「トキソプラズマ」の検査がありませんでした。
かなり確率の低い感染だと説明は受けましたが不安だったので別のクリニックで検査を受けました。(※1に記載されている健診です。)
妊婦健診&出産時にかかった費用まとめ
費用は高め?妊婦検診の費用
私の場合は横浜市在住→川崎市の日本医科大武蔵小杉病院での出産でしたが、市が提携をしているため妊婦健診の補助券(横浜市発行)を利用することができました。
下記が妊婦健診にかかった費用です。
自然分娩は80万+休日診療費などエクストラの出費もあり。
日本医科大武蔵小杉病院では2022年4月までに初回の受診をしている妊婦の場合は分娩費用が65万円でしたが、2022年4月以降は80万円になっています。
移転によってNICU、GCUを同一階に配置するなど、周産期医療の充実をはかったことも影響しているのかなというのが個人的な意見です。
そして、80万円はあくまで分娩費用のベースであり、そこに休日診療、夜間診療などの追加費用がかかる場合があります。
また、無痛分娩での出産の場合はさらに15万円が加算されます。
私(2022年4月以前が初診)の出産費用はこちらでした。
内訳 | 金額(1,000円以下端数省略) |
入院料 | 390,000 |
室料差額 (個室⇄大部屋への移動のため) | 82,000 |
分娩料 | 148,000 |
新生児管理保育料 | 78,000 |
産科医療補償制度 | 12,000 |
検査・薬剤料 | 10,000 |
処置・手当料 | 81,000 |
その他 | 10,000 |
合計 | 811,000 |
私はベースの分娩費用が65万円と言われていた時期だったので、現在だとプラス15万円上記に加えてかかるイメージです。
妊娠中のフォロー:両親学級&母乳育児についての話
日本医科大学武蔵小杉病院は総合病院ということもあり、妊娠中のケアは事務的かも?と思っていましたがきちんと出産に向けてのフォローがありました。
両親学級は開講なし(2022年9月時点)。コロナ次第で再開も。
妊娠中に出産後のフォローとして提供されている「両親学級」ですが、残念ながらコロナの影響で開講されていませんでした。
代わりに30週前後で両親学級で学べる内容をDVDで視聴することができました。(助産師さんと相談して予約を行う必要がありました。)
病院自体は母乳育児を推奨。でも強制ではない
また、出産後の一大テーマである「授乳」ですが、日本医科大武蔵小杉病院は母乳育児を推奨する病院でした。
両親学級と同じくコロナの影響で母乳育児に関する説明会は開講されておらず、DVD視聴で説明を受けましたが、入院中の授乳方法として「母乳&ミルクの混合コース」と「母乳のみのコース」を選ぶことができ、分娩後にスムーズに助産師さんからアドバイスをもらえるようになっていました。
とはいえ、病院側では「母乳&ミルクの混合コース」がスタンダードとなっていたので「絶対母乳!!」といった怖さはなかったです。
出産レポ:分娩〜退院まで
分娩〜出産の流れ(※休日診療の場合)
私が経験した入院〜退院までのスケジュールです。
起きたこと | 場所 | |
入院当日 (出産0日目) | 陣痛が6分間隔 →日本医科大に電話 →来院するよう指示 ※休日のため入院手続き等はなし | 家 |
出産1日目 | 出産が夜間だったため 夜から母子同室開始 歩行指導 授乳指導 出産育児給付金関連の書類提出 新生児科の診察(赤ちゃん) | 入院病棟 |
出産2日目 | 血液・尿検査 授乳 | 入院病棟 |
出産3日目 | 沐浴指導(DVD) 授乳 | 入院病棟 |
出産4日目 | 退院時診察 聴覚検査(赤ちゃん)※任意 授乳 | 入院病棟 |
出産5日目 (退院日) | 先天性代謝異常検査(赤ちゃん) 新生児科の診察(赤ちゃん) 総合受付にて支払い※ 出生届・その他書類の受け取り(受付) | 入院病棟 総合受付 |
入院当日(出産0日目)
日本医科大では平日日中での入院では入院手続きを行うそうですが、私の場合休日での入院だったため所手続きなく分娩室へ向かいました。
平日の場合入院時には20万円を事前に持参とありましたが、休日入院の場合はそちらも不要で退院時に一括支払いをしました。
当日は病院入口へ行くとすでに助産師さんが正面エスカレーター前に待っていてくださり、車椅子に乗って分娩室へ移動しました。
※日本医科大武蔵小杉病院では分娩までの時間を全て分娩室で過ごします。入院先の病棟へは行きませんでした。
出産1日目
母子同室についての説明を受け、母子同室が開始になりました。
また、授乳(ミルク&母乳)も開始となるので助産師さんにコツなどをレクチャーしてもらえます。
ミルクは粉ミルクからの調乳ではなく、液体ミルクを測って温める流れでした。
また、新生児科の診察は産婦同伴ではなく授乳室に預ける形でした。
出産2日目
産婦の貧血具合などを確かめるための血液検査、尿検査がありました。
出産3日目
沐浴指導のDVDを見る時間がありました。
当時は新型コロナウィルスの影響で実際に沐浴は行いませんでした。
出産4日目
退院に向けての産婦の健診があります。
気になる症状がある場合(痛みがひどい、痔ができたなど)には医師に相談し、薬を処方してもらえます。
また希望者には赤ちゃんの聴覚検査(7,000円)を行うことができます。
出産5日目:退院
退院時間帯の目安は前日に聞くことができました。
総合受付で会計を作成し終わったら(終わったら部屋まで連絡が来るそうですが、私は来なかったのでナースセンターに聞きに行きました)荷物を持って産科病棟を出ます。
退院の時間帯よりも前に会計ができていたら、荷物を持たずに先に支払いを済ませても良いとのこと。
1F総合受付(または産科病棟前)に家族に迎えに来てもらい支払いを済ませて退院となりました。
気になる立ち会い・面会は?現在は可能?
分娩時の立ち会い、そして出産後の面会ですが残念ながらまだ不可でした。
これは思った以上にショックでした….。早くコロナが収まることを祈っています。
さらに大部屋で入院の場合、部屋での電話は不可になるので同フロアにある休憩室へ移動して電話をする必要がありました。
分娩時立ち会い、産科病棟への面会は新型コロナウィルスの流行状況によって変化するので、日本医科大武蔵小杉HPを都度確認する必要があります。
入院中にできること・できないこと
日本医科大武蔵小杉病院で出産した際にできたこと、できなかったことをまとめました。
荷物の差し入れ受け取り
家族からの荷物の差し入れですが、残念ながら面会が禁止されている間は差し入れも不可とのことでした。
コンビニへの買い出し
産科病棟内にコンビニはありませんが、病院入口の受付近くにあるセブンイレブンには買い出しが可能でした。(産科病棟からエレベーターを使って移動)
消耗品(母乳パッドなど)の補充
母乳パッドや産褥パッドは入院時に持参が必要と言われますが、足りなくなった場合は院内のコンビニ(上記)に売っているので補充が可能です。
部屋での電話
大部屋は禁止でしたが、個室ではOKでした。
部屋のネット環境
専用のWi-Fiが利用可能でした。
ポットでのお湯沸かし
電気ポットでのお湯を沸かすのはNGとのことでした。
大部屋⇄個室の移動
大部屋から個室、また個室から大部屋への移動ですが、個室から大部屋は空きがあれば可能(事前に伝えておく)、大部屋から個室は同じく空きがあれば移動が可能だそうです。
出産して分かった日本医科大 武蔵小杉病院のメリット・デメリット
結果としてですが、私は日本医科大武蔵小杉病院で出産をしてよかったと思っています。
そこで私が日本医科大武蔵小杉病院での出産で感じたメリット・デメリットをご紹介します。
メリット1:やはり大病院。NICUがある魅力。
通院、そして入院中に一番感じたメリットはやはりNICUが同施設内にあること。
出産後すぐに赤ちゃんに問題が起こっても、転院することがなく対応してもらえる安心感がありました。
現に私の赤ちゃんは黄疸が出てしまっていたのですが、先生方からの説明、そして看護師さんの手慣れた雰囲気を感じ安心して任せることができました。
メリット2:不安なときの電話先(産科外来)がある
二つ目のメリットは産科外来への電話対応がとても丁寧で、受診が必要かどうかの目安を教えてくださったことです。
私の場合は妊娠初期に少量の出血、妊娠中期〜後期にはお腹の張りと胎動が弱い時期があり救急外来を受診するか悩んだ時がありました…。
その時に外来の電話を通じて先生に状況を伝えてくださり、その後の対応について相談に乗ってくださったのでとても安心できました。
メリット3:施設(病棟も含)が綺麗、駅徒歩のアクセスも◎
赤ちゃんの安心面の他で感じたメリットは施設の綺麗さです。
上記画像は産科病棟の個室(22,000円/日)ですが、お値段は張るものの本当にホテルのような綺麗さでした。
壁には大きなテレビもかかっており、なんとNetFlixが見放題でした…!!
もちろんWi-Fiも利用できます。
数日後に大部屋(8,250円/日)に移動しましたが、そちらでも十分プライベートが確保されており最初から大部屋でもよかったかも?と感じました。
入院患者のベッドの間にはカーテンだけではなく完全に仕切りがあり、机と椅子も用意されていました。
カーテンは原則ずっと閉めたままです。
メリット4:入院中のサポートが手厚い
他の病院と比べた訳ではないのですが、入院中のサポートが手厚かったこともありがたかったです。
授乳姿勢のチェックやミルクの作り方、ミルクを飲まずに寝てしまった時の飲ませ方のコツなどをいつでも聞くことができました。
また、母子同室ではありますがママ側がどうしても疲れてしまっている場合などはナースセンターで赤ちゃんを預かってくれることも。
私は赤ちゃんが夜通し泣いた日があったのですが、その朝〜昼に預かっていただきました。
「ママが無理をしないのが大事だよ」と言っていただいて本当に助かりました・・・!
メリット5:入院中のご飯が美味しい
最後になりますが、予想以上にご飯が美味しかったです。
日本医科大武蔵小杉病院では入院中一度だけ「お祝い膳」という食事を提供してくれるのですが、そのご飯以外もとても美味しかったです。
メリット6:腹部エコーは毎回してくれる&写真がもらえる
私は初産婦だったのでこれが普通だと思っていたのですが、他の病院では妊婦健診の際エコー(出産まで3回のみのエコーという病院も…)をしないこともあると聞いて驚いた覚えがあります。
私自身心配性ということもあり、毎回赤ちゃんが動いている&成長をしていることを確認してもらうことができてありがたかっです。
デメリット1:とにかく費用が高い
先述の費用明細にもある通り、やはり妊娠・出産に関わる費用が高額な印象でした。
妊婦健診中も健診補助券を利用しても追加料金が毎回かかり、お財布的には厳しかったです。
デメリット2:妊娠中期は診察が短い
妊娠経過が良かったこともあったからかもしれないですが、スクリーニング等がない妊婦健診は腹部エコー→大きさの計測→終わり、と言った感じで5分もない診察時間でした。
トキソプラズマの件などを相談したかったのですが、かなりテキパキと診察が終わってしまいあまり不安が解消されなかった覚えがあります。
気になることは事前にメモをとっておいて、目の前で読みながら質問するといいかも。
デメリット3:かなり混雑する
私が通院する前の口コミでは思ったよりも待ち時間が少ないとあったのですが、実際はとても混雑していました。
10時に予約して11時〜11時半ごろに呼ばれるイメージでした。
その後診察+お会計もあるので半日は潰れてしまうかも…。
場合によっては診察待ちの間に緊急オペが入り、さらに1時間待ったこともありました。
安心の大病院ならではのお話ですが、仕事との兼ね合いで苦戦しました。
結論、私としては日本医科大武蔵小杉病院での出産はメリットが多く、満足しています。
その他:通っていて気になったこと、備忘録
コロナになった場合は転院の可能性あり?
周産期医療センターでもある日本医科大武蔵小杉病院ですが、受診初回にもらう書類の中には「分娩時、新型コロナウィルスに感染した場合、状況によっては別病院への転院になる可能性があります」と書いてありました。
実際のところは不明ですが、もし満床になっていた場合などは転院の可能性があったのかもしれません。
通院中のコロナ感染(濃厚接触者)。対応は?
通院中に新型コロナウィルスに感染、もしくは濃厚接触者になった場合は妊婦健診を受けることができません。
実際私も妊娠中期〜後期あたりに濃厚接触者になりました。
新型コロナウィルスに感染、もしくは濃厚接触者になった場合は産科外来へ電話をして状況をお伝えする必要があります。
その後、予約のスケジュールの調整を行いました。
注意点は、日本医科大武蔵小杉病院では国の指定する隔離期間からプラスして10日間通院ができなくなることです。
妊婦の状況次第では上記スケジュールは変わるかもしれないので、電話で確認すると安心です。
入院中の部屋は個室が基本?! 大部屋は選べるのか
気になる差額ベッド代についてですが、日本医科大武蔵小杉病院では大部屋でも8,250円/日の差額代がかかります。
入院のパンフレット(妊娠初期にもらう)には原則個室での入院と書いてありましたが、37週ごろの助産師さんとの面談&分娩時に希望を聞かれるので「大部屋希望です」としっかり伝える必要がありそうです。
いかがでしたでしょうか。
初めての妊娠・出産で不安なことは多々あったものの結果として日本医科大武蔵小杉で出産して良かったなと感じています。
このレポートがみなさんのお役に少しでも立つと嬉しいです。